西山村へおいでんさい
私達が住む多久市南多久町西山地区は鬼の鼻山系に位置する山村で、現在戸数14戸です。 杵島郡江北町、大町町との境を持ち、両町との交流も盛んです。
西山は戸数5戸の「天ヶ坂」地区と戸数9戸の「西山」地区で構成され、昔は西山地区に「西山寺」、(江戸時代の山崩れで崩壊)天ヶ坂地区に(年代不明)「尼寺」を保有していたと伝えられ、両地区には「六地蔵」や墓石等が残存しています。
以前「尼寺」の塚跡からは刀剣や宝物らしき品が出土したと伝えられており、現地を掘り起こせば今でも仏具等を見ることが出来ます。又、天ヶ坂地区には「不動明王」が祭られ、以前は江北町等からの参拝者で賑わいましたが、今では、「社」も朽ち果て、村人の年に一度の草刈りで、どうにか現存しています。(境内の「お不動さん」ごめんなさい・・・)
この地からの眺めは昼夜素晴らしく、眼下には広大な白石平野と有明海、遠くは、阿蘇山や雲仙普賢岳等を望むことが出来、元旦には初日の出を拝みに、家族連れなど多くの人が訪れます。
一方、西山寺の裏手山中には、人も立ち入れない場所に自然に出来たとは思えない様な奇怪な石郡があり、この地には、今でも村人は近寄りません。
又、西山地区には「菅原道真」公の三女を祭る「天神様」があります。此処には、大干ばつの時もこんこんと湧く「泉」があり、その昔、山越えの旅人が、渇いたのどを潤わせた所として知られています。
毎年の四月の第4日曜には「春道作り」と呼ばれる村祭りが開かれ、婦人達が作る独特の餅料理を村人総出で頂きます。
又、学問の神「孔子様」を祭る江北町の白木地区への道路工事も、現在進められ、大町町の「聖ヶ岳」と「楠の原生林」、文教の里、多久市の「多久聖廟」と「鬼の鼻山レジャーランド」等への観光ルートとしても一躍、脚光を浴びる地区になりつつあります。
「駄菓子屋」一つない、小さな村ですが、四季を通じ、山野の幸と、美味しい水が湧き出ています。 皆さん、G・Wには是非一度、私達の村へおいで下さい。
文責・西山区長、堤直樹
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